醍醐味

両リーグのプレーオフを制したチーム同士の戦いである日本シリーズの醍醐味は、やはりそのレベルの高さにあります。
プレーオフ制がない時代の日本シリーズは、それぞれのペナントレースの覇者が戦いましたが、この場合にはちょっと問題がありました。



というのも、優勝したものの、序盤から中盤の圧倒的な勢いで作った貯金でどうにか覇権を握っており、後半はチーム状況がボロボロだったというチームが稀に日本シリーズに出てくる事があったのです。
そういう場合は、大抵あまり盛り上がらないシリーズになってしまいます。
しかし、プレーオフが導入された事で、事前に勢いを失ったチームはその時点で淘汰され、日本シリーズは勢いと実力を兼ね備えたまさにその年度の最強チーム同士が戦う場になっているのです。



そんな2チームの争いなので、当然高レベルな試合になります。
両チームにプレーオフが導入されて以降、日本シリーズの質は確実に上がりました。
その為、ホームランアーティストvs最多勝ピッチャーの対決、などというわかりやすい面白さはもちろん、堅い守備、アグレッシブな走塁、虚をつく配球など、非常にレベルの高い技術と技術、知謀と知謀のぶつかり合いがみられるのです。



これらももちろん日本シリーズの醍醐味なのですが、実はこの頂上決戦にはもうひとつの醍醐味があります。
それは、シリーズ男、逆シリーズ男の出現です。
短期決戦なのでどうしても出てきてしまうのが、とても調子の良い選手と悪い選手。
実力とは関係なく、この時期にたまたまバイオリズムが合った選手は、信じられないような活躍をします。
逆に、シーズンで素晴らしい成績を残したのに、完全にブレーキになる選手もいます。
こういう点も日本シリーズの醍醐味なのです。

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